『人生のしまい方』〜美しく自分らしい生き方

生涯現役を目指して……

写真私は今、終身現役を目指しているわけですが、これから老後を迎えるにあたって「老後の三大課題」があると言われて突然ビックリです。
第一は経済的な貧困、第二は肉体的な老化、第三は精神的な孤独・・・だそうです。
さて、終身現役を目指す者としては、この老後の三大課題を何とか乗り越えなくてはなりません。どのようにしたら「一度限りの人生を満足することが出来るだろうか?」、そんなことを考えながら私はついに会社を辞めました。54歳の時でした。
当時、「老後の三大課題」などと言うものがあるとは気づかず、何の目標も持たず会社を辞めてしまいました。一般的な私世代(団塊世代)の大雑把なライフプランは、40年間働けば、残りの20年間は年金と貯金の取り崩しで死ぬまでは生活が出来るというものでした。しかし、終身雇用・年功序列などの労働環境の変化や年金・社会福祉などの社会環境の変化によって終身働かなければ生活が出来ないということに気がつきました。さ~て、生涯を通じてできる仕事は何だろうか?年老いても足腰が丈夫であれば出来る仕事は何だろうか?わたしはその時から考え始めました。
そんなある日、知人から「キャリア・カウンセラーという職業があって、これから大いに注目されるらしい?」と聞き慣れない名前の職業があることをアドバイスされました。
私は、前職で人とかかわる仕事をしてきました。人とかかわり人のためになる職業であると思いキャリア・カウンセラーについて調べはじめ、10月からその資格取得のために勉強を始めました。
私は、これまでの職業生活では営業畑を中心に歩んできましたが、全く新しく人事畑への挑戦でもありました。キャリア・カウンセラー資格を持った人の多くは、企業の人事畑出身の方です。私のように企業の営業畑出身者は少数のようです。

写真もしかしたら、生涯の仕事に出来るかも知れない!がぜん興味が湧きました。
そこで私は、人とかかわり、人のためになる仕事であればと考えて「キャリア・カウンセラー」について片っ端から調べ、2002年10月からその資格取得のために勉強を始めました。

【本音トーク】

勉強のためにテキストを読むわけですが、文字が目に入っても、どうも頭にはまったく入らない。テキストの文字をただ追っているだけ・・・という感じでした。さらに、今までと違い集中力が持続しないことにふと気がつきました。これが年というものでしょうか・・・

やがて、通信とスクーリングの組み合わせでカリキュラムが進み2003年2月には一次筆記試験に何とか合格し、さらに4月の二次面接試験も何とかクリアーし、晴れて5月にはキャリア・カウンセラーの資格保持者の仲間入りが出来ました!
とはいっても、現実にはすぐに仕事になるわけではありませんでした。いくつもの研究会・勉強会などに参加して自分の技能の向上を図り、ようやくキャリア・カウンセラーの仲間作りをしていました。
そこで気がついたことがありました。

写真私もサラリーマン生活を約32年間やってきて、自分では結構人脈があると思っていたのですが、サラリーマン時代は、所詮その業界だけの人脈、自分の肩幅人脈であることを感じました。会社を辞めてみますと、自分を取り巻くすべての方角、つまり360度が人脈となる可能性があることに気がつきました。
そして時間です。会社に拘束されている時間のことです。私は、新入社員として入社してしばらくして「人生の時間を会社に売った」と考えたときがありました。忙しく仕事をしているときは良いとして、仕事が無く暇なときは、誰でも仕事をしているフリをして時間を過ごしているのではないかと思います。この時間がもったいない、自分自身のために使えるのに・・・
会社を辞めると、「いつでも仕事ができ」、「いつでも人と会うことができ」、「いつでも勉強したいことができ」、給料というお金に縛られない時間の自由さがあります!

写真目からうろこではありませんが、ある日霧が晴れて自分の視野が突然大きく拡がった気持ちでした。

その仲間の人たちから仕事の紹介をいただくようになったのは、2004年7月頃からで、行政が行う失業者を対象とする再就職支援のセミナー講師という仕事でした。
失業者のような私が、失業者の方々の前で講師として話をする・・・チョット変な感じでしたし、周りの友人たちからも冷やかされたりしました。そこで、私は自己紹介の場では自らを『高齢者フリーター』と呼ぶことに決めました。
こうしてセミナー講師を続けていると、これは生涯の仕事になるという自信が湧いてきました。
2005年4月号の文芸春秋に堺屋太一さんが「年金兼業労働」という言葉を書いていましたが、私も年金プラスαの収入の道がかすかに見えてきたように思っています。

四角ところで皆さん、終身現役についてどのようにお考えですか?

充分な退職金が入るから年金があれば何も問題は無いヨ、今まで貯蓄一筋で生活してきたから年金があれば充分サ、これから子どもたちの結婚資金が必要ダ、色々なご意見が出てくるのではないでしょうか?

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四角リタイア後のお金

老後の三大課題、第一課題である老後のお金の話(貧困)です。
当然、収入の道を作ると言うことになります。その場合は、何といっても一番安心なのは就労することだろうと思います。しかし、企業での就労には再び退社と言う事態が待っています。最近は、会社を興す人もいますし、NPOを興す人もいますし、個人事業主として働く方もいます。色々な働き方も出てきています。私のような高齢者フリーターも含めて・・・
お金の心配の無い人以外は、年金兼業労働に挑戦でしょうか!

【資料】

日本人男性の就労意欲は「60~64歳」が74.1%「65歳以上」が35.5%で、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ等と比べても高水準と言われています。反面、日本の労働人口は、2002年の6,690万人をピークに2015年では90万人減の6,600万人、2025年には約300万人減の6,300万人と予想されているようです。

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四角リタイア後の健康

さて次は二つ目の課題である健康の話(老化)です。健康には、肉体的な健康と精神的な健康との二つがあると思うのです。WHO(世界保健機関)が定義する健康とは「健康とは、虚弱でないとか、病気でないとかいうことではなく、身体的にも、精神的にも、社会的にも、十分調和のとれている状態をいう」とされています。
健康づくりのためには、栄養・運動・休養と言う三要素の調和が大切なようです。特に我々が気をつけなければいけないことは、生活習慣病ではないかと思います。

その原因には、

  • (1)精神的緊張(ストレス)の増大
  • (2)運動不足
  • (3)新しい栄養問題

があると言われています。生活習慣病の種類には、がん、心臓病、脳卒中の3大疾患以外に、高血圧、糖尿病、高脂血症、アルコール性肝疾患、高尿酸血症などがあげられます。

四角ところで皆さん…運動をしていますか!…

私は、草サッカーをやっています。それも中高年者ばかりのサッカーチームです。そのチームに入って今年で26年になります。毎月2~3回ボールを蹴って汗を流しています。
わがチームも5年前から東京都のシルバーリーグ(60歳以上)に参加するようになりました。私は若いのでまだ補欠ですが・・・

【資料】

写真

リタイア後には長い老後の期間があります。65歳の男性の平均余命は約18年、女性は約23年あります。

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四角リタイア後の生きがい

そして最後は三つ目の課題である生きがいの話(孤独)です。
「生きがい」、なんとなく耳に入ってくる言葉ですが、さてあなたにとっての生きがいとは、と聞かれると、ハテナ~何だろう?と思われるかもしれません。
ある高齢者機関が行った「生きがい」調査では、

  • (1)生きる喜びや満足感 
  • (2)生活の活力や張り合い 
  • (3)自分の可能性の実現 
  • (4)他人や社会の役に立つ
  • (5)心の安らぎや気晴らし 
  • (6)自分自身の向上
  • (7)生きる目標や目的
  • (8)人生観や価値観の形成

ということが上位を占めているようです。語源的には、生きがい⇒かひ、万葉集や竹取物語のなかで「価値あるもの」との意味で用いられているようです。

四角ところで皆さん…生きがいをもっていますか!…

フ~ム・・・会社が生きがいダ!仕事が生きがいダ!趣味の陶芸が生きがいダ!夫婦でダンスをするのが生きがいダ!仲間と酒を酌み交わすのが生きがいダ!勉強することが生きがいダ!人さまざまです。生きがいは、十人十色というわけです。
でも、チョット心配なのは、会社や仕事を生きがいとしている人、あなたのリタイア後はどうするのでしょうか?濡れ落ち葉・・・耳にしたくない言葉です。おっと、余計なお世話と言われそうですが。

こじつけのようですが…生きがいにも種類があるようです。

1)一人称の生きがい
☆ 自分一人で楽しむ生きがいです。
☆ 絵を描く、文学書を読む、音楽を楽しむ、手芸品を作る、陶芸を楽しむ 等々
☆ 自分の潜在能力を最大限に発揮しようとする欲求や自己実現の欲求を満たすもの
☆ 満足感・充足感・達成感が得られる。
2)二人称の生きがい
☆ 自家族で楽しく暮らす、友人と交際する、趣味の人たちと活動に生きがいを感じる。
☆ 家事をする、夫婦同趣味を探す、老人クラブなどに参加する 等々
☆ 自分とあなたとが触れ合っている、人間関係が上手く出来ることに価値観を感じる
☆ 満足感・充足感・達成感・存在感が得られる。
3)三人称の生きがい
☆ 他人の世話をすることに生きがいを感じる。
☆ ボランティア活動、福祉事業に携わる、地域の中で活動する 等々
☆ 自分の活動が他人、地域社会の中でどういう意味を持つかに価値観を感じる。
☆ 満足感・充足感・達成感・存在感・使命感が得られる。

このように生きがいについて意味や種類を書きましたが、しょせん机の上でのものです。
生きがいは、個人個人の生きていく興味や価値観の問題です。まず、何に興味を持っているか。
何に価値観を持っているかという自己認識が大切だろうと思います。でも、好奇心を持って興味を持ち行動することが最も大切なような気がします。

健康には、身体的(フィジカル)、精神的(メンタル)、社会的(ソーシャル)との調和が大切と書きました。最近では、スピリチュアル(霊的、魂)を健康の定義に加えようとの動きもあります。人間の根源的なところ、生きる意欲や意思が生きがいに通じるのではないでしょうか?
このように考えると生きがいと健康は表裏一体のものです。

【資料】

年間の自殺者が相変わらず3万人を超えているそうです。男性では60歳以上が最も多く約7000人にもなるようです。その動機の一位が健康問題、二位が経済・生活問題、三位が家庭問題だそうです。

高齢者が元気でいられる条件には…
(1)役割があること
(2)毎日出かけるところがあること
(3)仲間がいること
生きがいづくりに必要な新しい3K
K=好奇心
K=行動
K=交流
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